カテゴリ:brit foods( 24 )

Fish & Chipsのこと。(Fish編)

Chips編に続いてFishについてお話しします。

ChipsはFishに比べれば早い段階でクリアすることが出来ました。

しかし、ベテランの天ぷら職人をしても、白身魚は最後の砦と言うほどに魚を上手く揚げることは難しいのです。


chipsの時とは違って、ヘストンの技法を真似ることは不可能でした。

彼は衣をソーダサイフォンに入れ、冷蔵庫で一晩冷やすという方法を取っており、私には
現実味のない方法でした。


ならばと言うわけで、普通のfish&chips屋さんがやっているであろう方法を調べることにしました。

材料は小麦粉、ベーキングパウダー、ビール、塩これだけです。

常々お話ししている通り、材料が少ないほど組み合わせや比率の選択は増え、個人差が出るものです。

小麦粉を薄力粉にするか、中力粉にするか、ベーキングパウダーをはたまたベーキングソーダにするのか、ビールは生かIPAか・・・などなど。


取り敢えずは、薄力粉、ベーキングパウダー、生ビールの組み合わせでやっていました。

しかし、本場で幾度も目にしているものと何かが違っていると感じていました。


ビスポークでは、出来たてを食べてもらうことができるので衣はサクサクしているように
見えます。
でも、それは長くは持たないのです。


ロンドンでは、よくテイクアウトをしていました。


メリルボンのSea Shellで買って宿で食べた時には、20分は経っていたと思いますが、衣は堅さを保っていました。たっぷりビネガーをかけていたのにもかかわらずです。


ここから、苦悩は始まりました。いくらお客さんが満足してくれていても、今までで一番のfish&chipsとブログに書いてくれても、私にはこれが完成品ではないと分かっているからです。


試行錯誤も限界かと思われた時、ロンドンの取材旅行の依頼がありました。私のオススメfish&chips屋を紹介するという企画です。


兼ねてから一番のお気に入りだったブリックレーンのPOPPIESを一押しにしました。
この道50年という職人さんと対談することが出来、色々と質問をするうち
衣にビールは入れていない!!ことが分かりました。


気づいたことはそれだけではありません。厨房の様子をみているうちに、揚げ方にもコツが要ることが分かってきたのです。


fish&chipsをメインに作り続けている厨房には、水槽のごときフライヤーがあって、
大きなタラの身であっても悠々と泳いでいるかのようです。


私の使っている鍋は小さく、魚の身と油の量が適切ではなかったのです。


要点は、衣を限りなく冷たくすることと、揚げ油の量を多くし、投入された魚の身が
素早く浮き上がってくるようにすることのようです。


衣は老舗とガストロパブの中間をとって、ビールと冷水を半々に入れました。

揚げ油をどうするかという問題は偶然に見つけることが出来ました。


小さめの切り身を2つ揚げた時、良い仕上がりになったのです。


ということは、厚みのある方をまず油に入れ、衣が凝固して浮き上がってきてから残りの身を投入することで、小さい身を2つ入れたという認識を油に与えることが出来ます。


こうしてまずまず満足のいくfish&chipsを作れるようになりました。



ただ揚げただけに見えたfish&chipsに、4年も費やしたわけですが

でもまだより良い方法はあるように思えます。



私にとって4年は長くても、そこに生涯をかけている人達がいるからです。


学ぶべきことは沢山あって、この冒険はまだまだ続くようです。
e0238254_09034403.jpg

BESPOQUE























[PR]
by bespoque | 2016-11-20 09:04 | brit foods | Comments(0)

Fish & Chipsのこと。(Chips編)

告白すると、ビスポークを始めるまでFish&Chipsを作ったことがありませんでした。


にも関わらず、2012年の8月のブログで私は「Fish&Chipsを店の看板料理にして、東京No.1」を目指すと書いています。


あの頃はヘストンのやり方を可能な限り真似ていました。

まずはチップスの作り方です。

ヘストンの代名詞でもあるトリプルクックを採用しました。


1 沸騰した湯で5分間茹で、冷蔵庫で冷ます。

2 150℃の油で4分間揚げ、再び冷ます。

3 注文を受けてから、190℃の油で浮き上がってくるまで揚げる。

という具合です。


この方法で、カリッとしてホクっとしたチップスはほぼ完成したと思っています。


そしてついに、今年の4月にヘストンのチップスを食べました。

そのチップスは透き通っていて、カリっとを越えてまるでスナック菓子のようでした。
e0238254_17453946.jpg
これを食べてみて思ったことは、3つ星だからおいしいとか、高級な食材に手間をかけているから良いのだというものではないということです。



これはブリックレーンの老舗、Poppiesのチップスです。
e0238254_05370670.jpg
街のFish&Chips屋さんが、ヘストンのようなやり方をしているはずはありません。

水にさらしたジャガイモを、乾かしておいて低温から揚げるというやり方です。


Poppiesのチップスは素朴でしっとりとしていて、私はこれが大好きです。


新聞紙にクルリと包まれているそれに塩とビネガーを思いっきりかけて

チップフォークでつつきながら食べては、また食べ過ぎてしまったな・・・

と後悔したりする。


これこそが愛すべきソウルフードそのもの。


毎年ロンドンへ行っては、話題の店で最新の味を試してみたりするけれど


実のところ、私が一番好きなイギリスの味はチップスなのかもしれません。

all the best,


BESPOQUE





















[PR]
by bespoque | 2016-11-11 19:45 | brit foods | Comments(0)

理想のカレー

カレーはイギリス料理です。

その中でも一番ポピュラーなのがチキンティカマサラで、これは意外な事にイギリスで出来たカレーなのです。


かつてイギリスがインドを統治した事から、移住したインド人がイギリス人の口に合うように作ったのがカレーであり、インドにはカレーという言葉はないと言われています。

私は常々、英国風カレーなるものを見るたび、何故インド人が食べないはずのビーフが
入っているのか疑問でした。

英国でカレーと言えば、インド人が作っていて、ヒンズー教の御法度であるビーフカレーが
あるはずがないのです。

その謎を解いたのが英国海軍です。

ビーフ好きの英国人のため、船内食としてそれは作られていたのです!

そのビーフカレーが日本海軍に伝わり、英国風カレーといえばビーフという事になっていたのです。




かくいう私もカレーが大好物であります!

実家ではSB食品の本社が近くにあることから、ゴールデンカレーをひいきにしています。


そんな私が初めてインド料理を食べたのは18歳の頃、赤坂見附のMOTIへちょっと背伸びをして行ってみたのです。

そこで、辛さにビビりつつ選んだのが「バターチキン」でした。

クリーミーでマイルドなそれは私を魅了しました。


以来、そのカレーは頭から離れなくなり、私の研究は始まったのです。

あれほどリッチな味わいにするためには、いったいどれほどのバターがはいっているのか?
ヒントはどのカレー本にも載っていません。

MOTIのレシピは秘伝なのです。

偶然にも高田馬場のインド料理屋で同じ味に出会いました。

聞いてみると彼はMOTIで働いていた事があり、それは紛いもなくバターチキンなのです。

しかし彼もまた作り方は教えてくれず、いつの間にか店を去ってしまいました。


行き詰まった私は、しばらくそのカレーの事を忘れる事にしました。


ビスポークを始めてから、ずっと前にフランス料理屋にいた時に習った若鶏のココナッツカレーを作るようになりました。

それは、インド風とは違って玉ねぎ、人参、セロリがベースになった軽いカレー風味のチキンです。

このメニューは人気となり、ビスポークにカレーがある事は不自然な事ではなくなりました。


そして今年の3月に、料理通信の撮影以来が飛び込みました。

アジア料理特集号の中に、あのシェフが意外にもカレーを作ったらば・・・といった趣向のようです。


私は考えました。 アジア料理の特集であるからにはきっとインド料理の専門家もいる事だろう。

テキトーなカレーなんかを載せたらバカにされてしまう。

いつもは🇬🇧料理なんか作っているあの人が、実は本物のカレーも作れる実力があったと思われたい・・・そういった邪念が頭を過ぎりました。


本物のカレーだからといってインド料理をコピるわけではなく、ビスポークに求められているもの、そして数あるアジア料理の中でも輝きを放つものは何なのか。



それは、イギリス発のカレー「チキンティカマサラ」に他ならない!

これまで試してきた技法は全て忘れる事にして、理想のカレーの仕上がりを重視する事に決めました。

玉ねぎをみじん切りにする事も、あめ色になるまで炒める事もやめました。

本来なら長時間炒める事で玉ねぎとスパイスが滑らかになるところをすっ飛ばしてブレンダーを使うことにしました。

まずは、チキンティカを作ります。

鶏肉をスパイスとヨーグルトでマリネするのです。こうする事で鶏肉はコシが抜けたように柔らかくなり、長時間煮込む必要もなく新鮮な味わいを残す事ができます。

これをオーブンでやや焦げ目をつけて焼き、タンドールでBBQした状態にします。


その間、ニンニク、生姜、玉ねぎのスライスを柔らかくなるまで炒めてスパイスとトマトを加え馴染んできたらブレンダーでソース状にしてしまうのです。

ここへ、先ほどのチキンティカを放り込み、ココナッツミルクを加えて完成となります。

こうして、やっとやっとビスポーク的チキンティカマサラは完成したのです。
e0238254_10121227.jpg



誰にでも「あの日」のカレーはあるのだと思います。

それはおうちのカレーかもしれないし、旅先で食べたものかもしれません。


思い出の中にあるそれは最高の味だけれど、二度と会えないと知っているから
追い続けてしまうのでしょう。




理想のカレーに続く道は本当に長くて、私は今やっとその入り口に立ったのだ

と思えるのです。



次こそはもっと美しいカレーを作ってみせます。


もう少しの間、見守っていてほしいのです。



BESPOQUE




















[PR]
by bespoque | 2016-07-29 09:49 | brit foods | Comments(0)

ロンドン取材旅

3月末より二週間ほど店を閉めてロンドンに行ってまいりました。

文藝春秋社から発売されるCREA TRAVELER 「栄光のロンドン」の取材に同行するためです。

私の参加した企画は、LONODONグルメ最新事情で、これを読めばロンドンって本当は何が美味しいの?とか、イギリス料理ってなに?とかの疑問が一気に解消されるはずです。


6月10日発売号、私は絶対買います!




取材陣に加わって何が良いかというと、まずは店内、厨房、メニューなど写真取り放題です。

通常ならば、こっそりやっているこの行為もウエルカム的なこの待遇。

そして、シェフとお話できたり、おまけに撮影後の試食も試飲もタダだったりして
夢のような日々です。


予約困難な3つ星のレストランや、隠れ家のような店、いつもの旅ならば到底かなわないような体験をいくつもさせてもらいました。


この夏、必ず行きたくなるロンドン! お伝えしていきます。
e0238254_09121791.jpg
BESPOQUE












[PR]
by bespoque | 2016-05-05 09:21 | brit foods | Comments(0)

オススメの街 Bloomsbury

今回特に気に入った界隈はBloomsburyと呼ばれるエリアです。

Theobalds Rd.は大好物の安いカフェの宝庫です。
e0238254_00303413.jpg
29 Theobalds Rd のCity Snacks

e0238254_01112339.jpg
ここは安いですね〜。Full Break Fastいってみたいところ。


そして、縦に伸びているのが最近注目のLamb's Conduit St.
雑貨屋、洋服屋などおしゃれな店がたくさんあります。

私がオススメしたいのは、ココ。
e0238254_00274438.jpg
かなり古い店ですが、天然木がいい具合です。
メニューはこんな感じ。
e0238254_01182531.jpg
この中から、プディングを試してみましたよ!
e0238254_00283169.jpg
あたたかいカスタードソースにゴールデンシロップがどっぷり染み込んだスポンジプディングがプカ〜〜。
それとビルダー好みの濃いミルクティー。

地元っ子になった気分に浸れます。

赤いレンタル自転車でゴー!!



[PR]
by bespoque | 2015-09-03 10:00 | brit foods | Comments(0)

オススメの店 in Soho

ロンドンで一番馴染みのある街はやはりSOHOです。

SOHOの歴史は移民によって作られてきました。

イタリア人、ギリシャ人のデリやカフェ、野菜の市場、そして歓楽街。

しかしこの数年は訪れる度に古い店は姿を消し、新しい店は次々と出来ては消え

見慣れたチェーン店ばかりの街になりつつあります。

25年ほど前に私はここを通学路にしていて、怪しげなsex shopを横目に見ながら

おじいさんと孫の働くfish & chips屋さんで買ったチップスを食べながら

市場を眺めたり、中古レコード屋を覗いたりするのが学校帰りの楽しみでした。


そういった店はみんな無くなってしまいました。

原因は家賃の高騰にあるようです。


それでも、頑張っている店はまだまだあります。

今年の夏は、消えゆくローカルショップと昔ながらの味に注目してみました。

なぜなら、ここがBESPOQUEの原点だからです。
e0238254_00564171.jpg
ここはwarder st. Bar Brunoです。

イタリア人の経営ですが、ブレックファストからサンドイッチ、パスタなど、かなりなんでもあります。
トッピングが3つ選べるサラダと、大きなバーガーどちらも6ポンドがオススメです。

e0238254_09252916.jpg
Bateman st. の小さなカフェです。現在のコーヒーブームの先駆けでしょうか。2011年くらいからあります。

ドアのストライプは、もともとこの界隈にたくさんあったsex shopの入り口のカーテンのオマージュなのでしょう。
こういうウイットが好きです。

e0238254_01425396.jpg
Berwick st. のサンドイッチカフェです。
Berwick streetは、Oasisのアルバムスリーブにもなった通りで、ロンドンで私が一番好きな通りでした。

野菜の市や屋台が並び、行きつけのFish&Chips屋さんも中古レコード店もありました。
アクセサリーと生地の卸屋さんもたくさんあったように思います。

そういった店はどんどん取り壊されていくなか、このカフェは街で一番安く朝食を食べられる店です。

この日は、ハムとチーズのtoastieに卵も入れてもらって、500円くらいでした。
近くの工事現場のビルダーさんたちも毎朝通っている様子です。
来年もまた来たいです。

e0238254_09251425.jpg
Old Compton St.の老舗イタリアンデリです。
手作りの生パスタやお菓子、乾物など色々あります。

イタリア語の飛び交う店内は昔のまま。その風情を見ることができます。

e0238254_09255482.jpg
Romilly St. のKettner'sです。
ここはかなり大きなマンションで、一階はバーとブラッセリー、二階はサロンとレストランとなっています。

その昔、SOHOのこの一角はフランス人の縄張りだったようで、確かにThe French HouseというパブやMaison Bertauxなどこの一角に集まっています。

めちゃ近所に住んでいながら、この店の存在を初めて知りました。
日曜のランチタイムでしたので、サンデーローストを選びました。

このローストビーフは今までで最高の味わいでした。もちろん私が作ったものよりです。
アンガスビーフと思われるこの肉は、霜降りでもないのに柔らかく深い味わい。
焼き加減は、ミディアムなのに柔らかい。

なぜなのでしょう?? 上質の肉、という観念が日本とそれとは完全に違うようです。

添え物には、ジャイアントなヨークシャーディングにローストポテトが入っていてとってもいい感じ。出来たら真似してみたいものです。

この店はフランス料理屋ですが、イギリス料理を食べてみたいという方には一押しの店です。

番外編。
e0238254_10110280.jpg
Dean St. のDenny'sです。
食べ物のお店ではありませんが、私がいつも白衣やエプロンを買う店です。
あのストライプのエプロンはここで買えます。お土産にもいいかもです。


以上私の大好きな店SOHO編でした。


今回は基本に帰る旅。

良い勉強になりました。

BESPOQUE






[PR]
by bespoque | 2015-08-18 10:26 | brit foods | Comments(1)

Corner shops

こちらLondonです。到着して一週間が経ちました。

今回はなんの予定もなく、ただ街をフラついたり、友人とパブに行く以外何もしていません。

その代わりに、なんてことない横道やローカルな商店街などくまなく見て回っています。

あえて新し目の店やら、オシャレぽいカフェなどはスキップして、昔ながらの店に入ってみるのです。

中心部の家賃は東京の比ではなく、馴染みの店は次々と消えてしまっているのです。

そんな中でも、相変わらずに朝から地元の常連さんが通ってくる店に妙にノスタルジーを感じる日々です。
e0238254_18001020.jpg
e0238254_18022018.jpg





[PR]
by bespoque | 2015-07-24 18:26 | brit foods | Comments(0)

22年越し(後編)

さて、ソーセージ攻略後編です。
腸詰のハンバーグになってしまったそれは、何度も何度もゴミ箱行きとなりました。

調理という仕事に慣れてしまうと、いとも簡単に食材を捨てるようになってしまうのかというと、そうではありません。

無駄にしてしまった食材に対する罪悪感はいつまでたっても消えることはなく、ことあるごと、夢にまででてきます。

その分の罪悪感と反省を背負って、完成を急ぐことになるのです。

かといって、何度も繰り返せばいいというものでもありません。
他の事をしているうちにひらめきは必ず訪れるからです。

誰かに教わって作るより、失敗の原因を知りながら得た力というものは強いものだと私は思っています。
確かに私は、度々遠回りをしていますが成功と失敗の理由を論理的に知ることとなるのです。


そして一旦、ソーセージ作りは中断することにしました。


最近ソーセージ&マッシュはぁ??という声も無視しました。敗北感はあって然りです。


そんなところへ運命の日は来たのです!!

料理通信の取材の申し込みです。 

今回は、私自身のストーリー、見開き2ページです。

ビスポークらしい料理を載せなくてはなりません。

ローストビーフはすでに rsvp に載せてしまったし、絵的にも意味合い的にも
バンガーズ&マッシュしかないのです・・・

バンガーズとはイギリスのソーセージを示すスラングで、生のソーセージを焼くと気泡がはじけて爆竹のようになることから名づけられています。

この本に載せてしまうと、食べにくるお客さんが来るのは分かっています。
もうやるしかないのです。

丁度この頃楽天セールがあったので、ソーセージを充てんするためのどデカイ器具も購入しました。 

私は自分を追い込むことにしたのです。

今回着目したのは、肉の食感です。ぼそぼそにならずに、プリッとさせるにはどうすればよいのか。

それは温度にあるようです。 プリッとさせるためには、よく練ることが必要ですが
その間に肉は温まってきてしまいます。

この肉の温度が11℃を超えた時、ぼそぼそになってしまうようなのです。

では、いかにして低温をたもちつつ、よくよく練ることができるのか??


まず実験1。 ベーコンを作るときに削いでおいたバラ肉の脂身を細切れにて冷凍しておく。これを混ぜ込むことで、温度を下げることができるはずです!

結果・・・・凍った脂身はさほど温度を下げるに至らず、味も良くはならない。


実験2。  新鮮な肉を挽いてもらい、一旦冷凍する。

結果・・・・結局、肉が吸着するには常温になってから。


結局は、新鮮な肉を冷たいうちに早く混ぜる。 これが極意のようです。

私は、小技を使わずともかく全てを冷やすことにしました。

まず、肉は冷凍庫で6℃になるまで冷やします。それから充てん器の全ての部品。その他の食材。
最後は、自分自身のです。

あとは、スピードです。回数少なく混ぜ、素早く腸に充てんする。
結局はこれしかないのです。

こうして食感はクリアできました。
あとは、焼いたときに中身がはみ出てこないかどうかです。

ソーセージと言えば何故か吊るしてあるイメージがありますが、何故吊るすのでしょう??
私はそこに着目しました。
ドイツ式では、燻製するのが一般的ですので吊るすのでしょうが、何か他にも理由があるかもしれません。

ともかく仕込みの間、吊るしてみることにしました。

e0238254_09263930.jpg
約3時間吊るしてみました。
すると、皮が若干乾燥して、水で戻した豚腸の収縮が落ち着いたようです。
イコール、焼き縮みも収まったようです。

それに写真からも伺えるように、ジョイントの部分が重力によって伸びています!!
これで、ジョイント部を切り離しても両側に余裕ができたということであり、中身がはみ出てこなくなった!ということになります。

一挙両得とはこのこと。吊るすには大きな利点があったのです。

これでひとまず、リンカンシャーソーセージは完成しました。
あとは、チポトレやその他のスパイス入り、フルーツ入りなど試してみたいことは沢山あり、夢は広がるばかりです。
e0238254_09402912.jpg
バンザイ。

BESPOQUE


[PR]
by bespoque | 2014-08-06 09:41 | brit foods | Comments(2)

22年越し。(前編)

イギリスのソーセージをご存知ですか?

ソーセージと言えば、当然ドイツ、という印象が強いのが当然と思います。

イギリスのソーセージは基本生なので、日本には輸入されていないのです。

初めてロンドンのホテルの朝食で、あのソーセージを食べた時のことを忘れたことはありません。
みんなは、グニッとしてて不味い。。。。と言っていましたが
私は心の中で、これはイケてる!! と、秘かに思っていたのです。

あれから22年が経ちました。

未だに、私がロンドンへ行って食べたい物の一番はソーセージなのです。

一口にイギリスのソーセージといっても、種類は地方等によって様々です。
e0238254_10314098.jpg
e0238254_1031598.jpg


腸の太さにも二種類あります。

一つは、羊腸。 細いウインナー等に使われます。
もう一つは、豚腸。 フランクフルト等です。

私の好きなのは、リンカンシャーソーセージといって、ハーブのたくさん入った太いソーセージです。

これが、この22年どうしても食べたくて、ついにビスポークの厨房で作ることにしました。

一回目の作品。
e0238254_1037345.jpg


一見うまくできたように見えます。

しかーし!! 焼いてみると、両側から中身がはみ出してしまうし、食べてみたところ
これはハンバーグの腸詰???


と、言う具合でとても売り物にはなりませんでした。orz

私は、ソーセージ作りというものを甘く考えており、豚ひき肉にスパイスとハーブを混ぜて腸に詰めればよいと
考えていたのです。

これは、大変なものに手を付けてしまった。と思いました。

しかし、もう引き返すことはできないのです。 

冒険は始まっているのです!!
[PR]
by bespoque | 2014-07-28 10:44 | brit foods | Comments(2)

今度はガーデン ティーパーティですと。

6月11日に開催される、イギリスの専門誌 rsvp によるイベントの依頼を受けました。

以前にNHKの撮影にも使われた、横浜山手のイギリス館です。

この旧英国領事館は文化財であり、普段は飲食が禁止されていますが、この日に限り

ガーデンまで使用してのティーパーティが開催されるのです。

そこで、先日フーデックスのお手伝いをしてくれたSunday Bake ShopとBESPOQUEがお菓子やサンドイッチを提供することとなったわけです。

Sunday Bake Shopは初台にお店を構える焼き菓子屋さんです。

イギリスや、ヨーロッパの伝統菓子に加え、オリジナルも多数です。

私が敬愛する菓子職人の嶋崎かづこさんと、またもやコラボできるとあって、とっても楽しみです。

クラシックなアフタヌーンティ的にするか、はたまたらしく行くのか今のところ作戦会議中です。

詳しい情報はこちらから http://www.rsvp.co.jp/2014/04/08/yokohama/


それに伴い、6月中は臨時休業日があるかと思いますので、Twitter等でご確認のほどよろしくお願いいたします。


BESPOQUE
[PR]
by bespoque | 2014-05-22 11:10 | brit foods | Comments(0)


Gastro Pub in Tokyo Since 2012


by bespoque

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
LONDON
brit foods
comfort foods
sweets
小ネタ
BESPOQUE Quality
お知らせ
未分類

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 03月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月

フォロー中のブログ

最新のコメント

Nice!!
by cherryberry at 01:07
今日も去年の料理通信を見..
by nao at 20:44
治療中とのこと、ご自愛く..
by かなざわ at 18:24
最近ずっとお休みでしたの..
by sayafig at 12:45
もちろん待っています。 ..
by bespoque at 04:36
レイさん、伊勢丹に本物の..
by Mayu at 03:37
You go!
by Ari at 11:48
ストーリー、カッコイイね..
by 馬場のスペインバル at 03:48
ありがとう。 やっとや..
by bespoque at 08:32
同感です。すごく良く分か..
by 馬場のスペインバル at 23:03

タグ

twitter

最新の記事

タビちゃんのこと。
at 2017-07-26 10:45
撮影終了
at 2017-06-30 12:26
お知らせ。
at 2017-06-14 15:52
自家製しよう!
at 2017-05-07 09:03
再開
at 2017-03-10 10:51

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧